Session8【上咽頭共鳴の割合】

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声帯を上から覗いた状態

上の図は、声帯を上から覗いた状態のものになります。
発声時はこのように声帯が閉じておりますが、発声していない状態では声帯は開いています。
閉じる事によって空気摩擦(振動)が起こり、声が生じます。

1:チェストボイス(低音域の発声)

男性ですと、低音域~中音域にかけてはこの声区に該当します。
女性の場合ですと、男性よりも高い音域を発声する為、チェストボイスを発声できない方もいらっしゃいますがC3 以下辺りはチェストボイスの音域と考えて良いでしょう。

チェストボイスの発声方法ですが、上咽頭での共鳴レベルは低く胸での共鳴が強まります。
若干、上咽頭でも共鳴が起こるのですが、そんなに意識しなければいけないほどではありません。
共鳴で意識しなくてはいけない場所は、チェストボイスと名前が付いているように『胸』です。
とにかく胸で共鳴させて発声するものがこのチェストボイスの特徴です。

胸で共鳴している状態はどんな状態なのか。
鎖骨部分や肋骨を手で押さえてみて下さい。
そして、自分がかなり低いと思う声を発声してみて下さい。
それで鎖骨や肋骨が、ビリビリと振動するのが分かればチェストボイスです。
この振動が強ければ強いほど、胸での共鳴ができていると考えて頂いて良いです。
さらに声が抜けることを意識して発声して欲しいと思います。

チェストボイスは、発声する時に胸式呼吸が混ざっても構いません。
完全に胸式呼吸がNG なのは、息を吸う時です。
息を吸う時は、基本は腹式呼吸でなければいけないからです。

チェストボイスは胸式による発声なので、ロングトーンなどを行っても声は長く発声できないものです。

2:ミドルボイス(中音域の発声)

男性の中音域~高音域にかけての表声です。
男女ともにC3~C5 ぐらいの音域の発声です。
女性の場合は、C3 ぐらいだと低音域と言って良いでしょう。

発声方法はSession3の共鳴をそのまま行って頂ければ大丈夫ですので、ここでは説明を省略します。

ミドルボイスに限ったことではありませんが、厳密に「これは○○ボイスです」という境界線はありません。

3:ヘッドボイス(高音域の発声)

男性女性の高音域の発声方法です(ファルセットやシャウトなどはヘッドボイスの領域です)。
大体ですが男性も女性もC5 以上の音域。

一般的にはヘッドボイスは上咽頭への共鳴の比重がかなり高いです。
チェストボイス→ミドルボイス→ヘッドボイス→スーパーヘッドボイス
になるに従って上咽頭での共鳴レベルが引き上げられます。

ヘッドボイスに関してもSession3【共鳴の必要性】 を参照して頂ければ発声方法は理解できます。

4:スーパーヘッドボイス・ホイッスルボイス(超高音域の発声)

スーパーヘッドボイス・ホイッスルボイスは、具体的な音域はありませんが、超高音域の発声です。
アーティストで例を挙げるならば、Misia さんやマライア・キャリーさんの超高音発声がこれに該当します。
完全に腹式呼吸での発声で上咽頭共鳴になり、一般的な男性にはほぼ不可能な発声方法ですが声楽家だとカウンターテナーで発声する男性も稀にいます。
少しでも喉が締まっていたり、力んでいると成功しません。

一番良い練習方法は、先ほども例に挙げているMisia さんやマライア・キャリーさんの歌っている映像を観ることです。
力が抜けていることが確認できると思います。
女性でも発声する為には、そもそも備わっている発声の才能が必ず必要になります。

ちなみに低音も高音も限界に近づけば息が多くなります。

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