Session15【ビブラート】

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ビブラートのメカニズムと練習方法

p46 ガイドライン
上図⑧は、ビブラートのメカニズムを説明する図です。
左は母音「A(ア)」の発声の口腔内です(舌が滑らかに安定していて舌の先端が下の歯の先端にくっついています。つまり喉が開いていることを意味していて、脱力した状態です)。
※「A(ア)」の発声はSession4を参照して下さい。

ビブラートは喉の使い方次第です。
腹部筋肉(特に腹横筋)は一定の力をキープしたままです。
腹横筋はロングトーンの時と同じような動きで、段々と突っ張って来ます。
下腹部は長くビブラートを行うほど、当然凹んでいきます。
ビブラートのために、これまでと違った腹部の筋肉の使い方をする必要はありません。

つまり、ビブラートは腹式呼吸で声に張りを出しますが、基本的には器用に喉を使う発声方法だと言えます。

図⑧の右側をご覧下さい。
左側に比べ全体的に収縮しています。
つまり喉が絶妙なバランスで閉じているのです(ただし喉の奥の壁面は見える状態)。

このようにビブラートは喉の開け閉めを激しく高速で、交互に繰り返すことによって発声出来るのです。
長尺でビブラートを発声するならば、腹部の筋肉の力(特に腹横筋)はロングトーンと同じで一定に保ち続けて下さい。
ビブラートに関しては、先天的な技量が大きく要求されます。
残念ながら練習をしても、簡単に出来るようになるものではありません。

しかし、練習をすれば共鳴し易くなる、歌い回しが上手くなる、器用に発声出来るようになる、などの様々なメリットがあります。
ビブラートが出来るようになるために練習するだけではなく、他の歌唱技術も高まると考えると、練習価値は非常に高いということが言えます。

【重要】
本Sessionでの喉の開け閉めを高速で行うことにより、上咽頭での共鳴の密度も高速に変化することになります。
つまりビブラートは腹式呼吸で支えられている上咽頭での共鳴が、微妙に変圧することにより成立するものです。

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