Session9【発声練習~その2~】

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Session9の練習方法は総称して、ダイアトニックスケールでの発声練習です。
レッスンの始まりと終わりに行うと声の変化を理解できるので、色々なボイストレーニングのカリキュラムの合間に行うと良いと考えます。

1:メジャースケールの練習方法

「ド」「レ」「ミ」「ファ」「ソ」「ラ」「シ」「ド」がメジャースケール(長音階)と言います。
メジャースケールは、色分けした文字部分が半音で繋がっていて、その他は全音で繋がっています。

世間一般的に良く使われるメジャースケールの練習は、「ド」「レ」「ミ」「ファ」「ソ」「ファ」「ミ」「レ」「ド」。
このメロディーを、「ア」の言葉で発声を行います(慣れてきたら「イ」「ウ」「エ」「オ」でも練習)。
この時、一つ一つの音を切りません。
繋げた状態(レガート)で、「アーアーアーアーアーアーアーアーアー♪」と発声します。

さて、このスケール練習を半音ずつ上げて行います(移動ド)。
スケール練習を“移動ド”で行うのです。
鍵盤楽器(できればキーボード)で和音を弾きながら練習する方法が一般的です。
ギターなどの弦楽器になると、チューニングにより音が不安定になる(しかし、その不安定さがギターの楽器としての良さでもある)ので、発声練習には向かない楽器と言えます。

移動ドによりどんどん高い音域まで発声していきます。
すると、表声では難しいポイントに差し掛かります。
ここでファルセットに切り換えて下さい。
一般的には男性はC5、女性はD5 ぐらいです(もちろん個人差があります)。
ファルセットでさらにまた高い音域まで上がって声がもう届かなくなった、という状態になったら今度は逆に下がります。
半音ずつ移動ドでキーを下げて下さい。
そして低音ではこれ以下は声が出ない…という音域まで下がります。

これが一連の練習です。

2:マイナースケールの練習方法

「ド」「レ」「ミ♭」「ファ」「ソ」「ラ♭」「シ♭」「ド」がマイナースケール(短音階)と言います。
マイナースケールはを塗った文字部分が半音で繋がっていて、その他は全音で繋がっています。

マイナースケールの練習はこれらを使い、「ド」「レ」「ミ♭」「ファ」「ソ」「ファ」「ミ♭」「レ」「ド」。
このメロディーを「ア」の言葉で発声を行います(慣れてきたら「イ」「ウ」「エ」「オ」でも練習)。

この時、一つ一つの音を切りません。
繋げた状態(レガート)で「アーアーアーアーアーアーアーアーアー♪」と発声します。
メジャースケール練習も、マイナースケール練習も移動ドで行います。
キーボードで和音を弾きながら練習します。
メジャースケールと練習方法は同じです。

―追記―

本Session9 では様々な確認をすることができます。

* 腹式呼吸の確認
* 共鳴の確認
* 息の量の確認
* 音程の確認
* リズム感の確認…etc.

挙げればきりがありません。
実際に歌を歌った練習も後々は必要ですが、まず基本はこのようなスケール練習での発声になります。
敢えて歌を歌わず、発声だけにした方が弱点が明確になります。
指導するトレーナーの側でも、レッスンを受ける生徒に何が足りないのかを明確に知ることができます。

とは言っても、生徒によっては歌をメインで練習した方が良い場合ももちろんあります。
それぞれの生徒が練習方法で何を必要とするのか?練習方法のメニューをどう組み立てるか?の判断
は、ボイストレーナー各々に懸ってくると当連盟では考えます。

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