Session5【発声練習~その1~】

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1:スタッカートの練習方法

スタッカートとは、これも音楽用語で楽器全般に使う言葉です。
「その音を短く切って演奏する」という意味です。

ドッグブレスとは違って、ここでは声を使ったスタッカートの練習方法を紹介します。
ドッグブレスでは、息のアタックという点を重要と考えてご説明しましたが、今回は息のアタックではなく、声のアタックが重要になります。
毎回「A」「A」「A」…と、短いインターバルで発声して、どれだけ共鳴とアタック感が出ているかが重要です。

「A(ア)」の場合のスタッカートの発声の注意点を以下説明します。

1:1秒の間に「吸って吐いて」という腹式呼吸を使った発声を繰り返す。
2:声が部屋の四隅までしっかり共鳴出来ていること、もちろん自分の頭の中で共鳴が出来ていないといけません(ここまでくるとかなり難しい練習になってきます)。
3:口の開け方・舌の位置が正しく出来ているかどうかをしっかり確認する(「A(ア)」の場合)。
  腹式呼吸で息を吐く時に顎が動いていたり、肩に力が入って動いたりするのは問題があります。
腹式呼吸を使うにしても身体に力が入り過ぎないようにするのがポイントです。
4:リズムを均等に練習を行う。
酸欠状態になって初めは若干苦しいかもしれませんが、30秒間は頑張って練習する。

このスタッカートの練習をマスターすることにより、歌唱時にブレスに余裕が出てきます。
共鳴が出来ているかどうかも確認しながら頑張って練習します。

2:ロングトーンの練習方法

ロングトーンは、声を長く発声するということです

ロングトーンの注意点は、

* 安定したブレない声を出し続けられるか。
* きれいに共鳴している声が出ているか。
* 20秒以上発声が出来ているか。

の3点。

これがしっかり出来てこそのロングトーンです。
長く発声していて声がブレてしまうのは、息の状態が不安定だからです。
その場合はまず、ロングブレスを安定させましょう(Session2参照)。

ロングトーンが出来るようになることでの、歌への影響力は極めて大きいです。

結論から言うと、歌唱時の声の安定感が格段と良くなります。
“ちりめんビブラート”という言葉をご存知でしょうか?
ビブラートを掛けたくないのに、掛かってしまうというものです。
簡単に言うと「声のブレ」です。
つまり意図せずに掛かってしまうビブラートと比較すると、真っ直ぐに声を出すスタイルの方が、より難易度が高いのです。
「共鳴した安定感のある声を出す」という目的を持ってロングトーンを頑張って練習しましょう。
かならず大きな成果をもたらしてくれるはずです。

第4版 Ver.2017.07.10 変更点
・全体的な文章校正
・言葉使い、言語の統一(ひらがな、全角半角の統一含む)
・日本ボイストレーナー連盟の各ページのロゴを省略
・Session1 P.8の上半身図の「腹横筋」の追記。その他文章修正
・Session3とSession8の声帯図の向きの統一
・Session4の「I(イ)」の図の解説文
・Session9【ミックスボイス・ウィスパーボイス】Session追加
・Session10 マイナースケールの半音の灰色ライン部分の修正
・Session12 ソルフェージュの譜面の差し替え
・Session14 図に「腹横筋」文字の追記
・Session15 ビブラートの図。舌の絵の修正、動きの詳細文の省略
・Session20 生理食塩水の分量の記述を省略。

第3版 Ver.2015.12.01 変更点
・文章表現の見直し及び、誤字・脱字などの修正
・Session12を【リズム】から【ボイスポジション】に変更
・生理食塩水については、医療的立場では責任を全う出来ないという当連盟の考えから当該項目の件を全文削除致します

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