共鳴はなぜ必要なのか

こんにちは。
一般社団法人日本ボイストレーナー連盟スタッフです。
今回は『共鳴』はなぜ必要なのかについてご説明をさせて頂きたいと思います。

目次

共鳴とは何か?

共鳴とは主に「上咽頭での声の響き」を作っていくということです。
しかしながら腹式呼吸による腹圧を高めることや喉を開くと言う事などなどを同時に考え行わなければならず、体が慣れていないと最初はなかなか共鳴ができないと言う方も少なくはありません。

共鳴のメリット

共鳴ができると以下のようなメリットがあります。

①力まなくても響く声を出せる

力まずに声を響かせる事ができるというのが一番のメリットです。
特殊なジャンルや場合を除き、基本的には歌を歌う上でアマ・プロ関係なく共鳴はできた方が良いと言えます。

②声帯を酷使しないで済む

共鳴ができないという事は、声帯を使い無理矢理声を出そうしてしまいます。
つまり力みがありますので、声帯への過剰な負荷がかかり声帯結節などの原因にもなりやすくなります。
発声や喉のトラブルリスクを軽減するためには共鳴をマスターする必要があると言えます。

③共鳴によって相対音感を鍛えることができる

共鳴ができると自分の声が頭蓋骨を伝い三半規管に届きます。
これを骨伝導といいます。
骨伝導により自身が、『今どの音(音程)を発声しているのか』を認識することができるようになります。
共鳴により骨伝導で自分自身の発している音程を確認し、更に外部から耳に入ってくる音(例えばカラオケのBGM)と比較して音程を合わせて歌う事が可能となる、これを相対音感と言います。
自分の声の骨伝導と外部からの音の侵入による骨伝導によって相対音感が磨かれる。
これがとても重要なことで、三半規管で外部の音と自分の声の振動がフィックスされることで「声を出していて気持ちが良い」と言うような感覚に人間はなります。
歌はその他のサウンド(外部の音)とのアンサンブルにより、気持ち良いと感じて良い歌が歌えるようになります。
アンサンブルの観点からも共鳴は確実にできなければならないのです。
相対音感が高まるから声を出していて気持ちが良い、アンサンブルも取りやすくなるという事です。

共鳴をマスターする前に腹式呼吸をマスターする

共鳴ができるようになるためには、まずは腹式呼吸をマスターすることが重要になってきます。
そして喉を閉めないで開くことも重要になってきます。
声を前に抜けるようにすることということもとても重要です。

以上、「共鳴はなぜ必要か」について詳しく掘り下げてご説明させて頂きました。
共鳴の重要性と必要性がご理解い頂けたのではないでしょうか。
発声は主に『腹式呼吸』と『共鳴』と言うこ2つを攻略する事により、かなり大きなベネフィットを享受することができます。
皆様、ぜひ頑張ってください。

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