コロナ禍における喉の衰えについて

こんにちは。
一般社団法人日本ボイストレーナー連盟スタッフです。

本日はコロナ禍における喉の衰えについてお話ししたいと思います。
新型コロナウィルスの影響は現在に至っても続いており、おそらく2021年いっぱいは外出する事に対し消極的な姿勢が続く気配がございます。

そんな中で、1つ気になる傾向がございますのでこちらの記事にて紹介していきたいと思います。
※本記事はコロナ渦における外出を推奨するものではなく、行動変容や感染防止に注意しながらボイストレーニングを行っていく1つの術・アイデアとしてお読みください。

目次

声を出さないと発声能力が衰えてしまう

一般的には、外出をしない場合、大きな声を出すこと自体がかなり減ってしまうものです。
大きな声を出すことをおろそかにしていると、どういう状態に喉は陥っていくのか?
それは大きな声を出しづらくなってしまうと言う状態に陥っていきます。
端的に言えば、これは喉の筋力や技術が衰えるという事になります。

もし声を出すお仕事を目指し、これまで頑張ってこられていた方々には非常に由々しき問題ですので、すぐにでもその状態を脱する必要があります。

発声ができる環境に身を投じてみましょう

外出するのが困難な状況ではありますが、ご自宅にて大きな声を出さない場合は、三密を避けて大きな声を出せる環境に1週間に1回で良いので定期的に身を置くようにして下さい。
声を出すことを目標に頑張っておられる方々に関しては、大きな声を出す環境に身をおく事は不要不急で言えば『要』と言えるかと思います。
体、筋肉というものは日常的に使用していかなとどうしても衰えていってしまいます。

しかし、それでも外出することが厳しいと言う場合は「ハミング」を毎日徹底的に行ってください。

なぜハミングが発声能力向上に有効なのか?

なぜハミングを毎日徹底的に行う必要があるのかと言いますと…
ハミングを行う時に何を気にして練習するかと言えば、唇の振動、これをハミングでは気にします。
詳しくは日本ボイストレーナー連盟が発行しているボイストレーニングガイドラインの『Session6ハミング』の項目をご覧頂きたいのですが、ハミングはとにかく声で唇を振動させることが重要です。

ハミングで唇を振動させることが強くできればできるほど、声は前に『抜けて』いきます。
リモートワークをしていても、zoomや電話にて相手に自分の声を聞き取り易いものを届けていくことが可能になります。
マイクの性能などにもよるんじゃないのか?と思われるかもしれませんが、そもそもマイクに入る声を良くするというお話になります。

まとめ

基本的にはコロナ禍の状況であっても大きな声を出す環境には定期的に身を置くべき
しかしながら、それが困難な場合はご自宅にてハミングは最低限毎日練習すべき
これらの点において本日は提案してきました。

統計を取っているわけではありませんが、生徒さんがコロナになってから発声能力が衰えるという事でボイストレーニングを希望される方も増えたように思います。

声をお仕事に、と考えておられる生徒さんにおいては、このような状況は死活問題ですので改善していく必要があります。
コロナ禍において気をつけて行動していかなければなりませんが、一応現状を参考にしていただき、少しでも改善できるところは改善していただきたいです。
声が抜けるようになれば、マスクをしていても声はよく聞こえます。
喉の老化を抑える、ハミングをして抜ける声を絶やさず出す、これらを重要として捉えてボイストレーニングに励んで頂ければと思います。

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