2017年4月度 JAVCERT 過去問題

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問1(腹式呼吸/5点)

腹式呼吸が歌に向いている理由として正しいものを以下から選びなさい。また、解答が存在しないと思う場合には解答欄に『×』と記入しなさい。(複数回答可)

1.声を共鳴させることができる。
2.アタックのある声を出すことができる。
3.一回に吸うことのできる呼吸量が、胸式呼吸より2倍多い。
4.音程が正確になる。
5.お腹周りが安定することで、リズムが取りやすくなる。

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Ans. 1、2、5

 

問2(共鳴/5点)

声を上咽頭へ共鳴させるために行わなければならない必要なポイント2つを、ボイストレーニングガイドラインに則した内容で答えなさい。

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Ans.「喉を開くこと」「息を減らすこと」「舌を安定させる」「腹式呼吸をマスターする」「喉仏を力まない範囲で下げる」いずれか2つ回答で正解

 

問3(発声/5点)

以下は、母音「E(え)」の発声について、舌や口の状態を記述したものである。
ボイストレーニングガイドラインに則した内容として誤った記述のものを選びなさい。(複数回答可)
また、解答が存在しないと思う場合には解答欄に『×』と記入しなさい。

1.歯と歯の間隔は小指一本分ぐらい開ける。
2.舌が「A(あ)」の発声とは異なるが、舌が滑らかに安定している。
3.舌は発音上浮くがなるべく力まない。
4.喉から唇にかけて滑らかに、滑り台の様に舌が下がっている。
5.顎には力を入れないようにする。

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Ans. 2・5

 

問4(ロングトーン/5点)

ロングトーンの発声における注意点について、誤っている記述を選びなさい。また、解答が存在しないと思う場合には解答欄に『×』と記入しなさい。(複数回答可)

1.きれいに共鳴している声が出ているか。
2.20秒以上発声できているか。
3.ブレずに安定した声を出し続けられるか。
4.30秒以上発声できているか。

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Ans. 4

 

問5(ハミング/5点)

ハミングにおける重要なポイントを2つ回答せよ。2つ正解で加点とする。

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Ans. 「唇の振動」「鼻息の量」2つ回答で正解とする。

 

問6(ファルセット/5点)

ファルセットの発声の際に、声を共鳴させる身体の部位を答えなさい。

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Ans.  上咽頭

 

問7(声区/5点)

ミドルボイス(中音域)の発声において、男性の場合と女性の場合の音域をそれぞれボイストレーニングガイドラインに則した内容で回答せよ。2つ共正解で加点とする。

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Ans. 男性:C3~C5 女性:C3~C5
両方の回答で正解とする。

 

問8(スケール/5点)

ホ長調(Key=E)の場合のダイアトニックスケールを1度~1オクターブ上まで回答せよ。

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Ans. ミファ#ソ#ラシド#レ#ミ(EF#G#ABC#D#E)

 

問9(リップトリル/5点)

リップトリルが出来ない生徒に対して、どのような指導を行うのが適切か。ボイストレーニングガイドラインに則した内容として誤っているものを以下から選びなさい。(複数回答可)また、解答が存在しないと思う場合には解答欄に『×』と記入しなさい。

  1. 表情の筋肉を上手に使いこなすことが重要なため、「あいうえおの一分間運動」を練習させる。
  2. 安定した息を一定に出し続けなければならないため、ロングブレスの練習を行う。
  3. 舌の緊張を和らげなければならないため、舌の筋力トレーニングを行う。
  4. どうしても出来ない場合でも、練習すること自体が表情の器用さを促すため、初めは短いリップトリルからでも良いので練習させる。
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Ans. 3(ガイドラインでは、舌の緊張を和らげるためのリップトリルであって、舌の緊張を和らげるために舌の筋力トレーニングを行うという記述ではないため)

 

問10(ソルフェージュ/5点)

「ソルフェージュ」とは、どのようなトレーニングのことを指すか、65文字以内で説明しなさい。

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Ans. 聴音のような聴覚的視点と、楽典や記譜による論理的視点の両方を総合的に捉えた音感を養うためのピッチ(音感)トレーニングのこと。(句読点含む58文字)
※「ピッチトレーニング」でも「音感トレーニング」でもどちらでもOK

 

問11(ボイスポジション/5点)

以下は、男性生徒に対してのボイスポジションを探す過程を記述したものである。誤っているものを選びなさい。(複数回答可)
また、解答が存在しないと思う場合には解答欄に『×』と記入しなさい。

  1. 母音「E(え)」で、C4の音を発声させたが、上咽頭での共鳴を感じられなかったため、D4の音を発声させた。
  2. 母音「E(え)」で発声させたが、上咽頭での共鳴を感じられなかったため、母音「A(あ)」で発声させた。
  3. 母音「E(え)」で、F4の音を発声させ、上咽頭での共鳴を感じられたため、他の母音での発声も行った。
  4. 母音「U(う)」で上咽頭での共鳴を感じられたが、母音「E(え)」では上咽頭での共鳴を感じられなかったため、母音「E(え)」の発声を整える練習を行った。
  5. 母音「A(あ)」で、C4・D4の音でも上咽頭共鳴を感じられなかったため、B3の音で発声させた。
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Ans. ×

 

問12(抑揚/5点)

以下は抑揚について記述したものである。
ボイストレーニングガイドラインに則した内容として誤っているものを選びなさい。(複数回答可)また、解答が存在しないと思う場合には解答欄に『×』と記入しなさい。

  1. 腹横筋が正しく使えておらず、筋肉のONとOFFの感覚が分からないため、ドッグブレスの練習を行った。
  2. 腹横筋の動きを実践的に使いこなせるようにするため、「ファドファドファド」の音を母音の「A(あ)」を使って発声練習した。
  3. C3とC4の音を交互に発声しようとしたが、上手く共鳴せず、抑揚が得られなかった。最初から腹部の筋肉が硬くなってしまっていることが考えられるため、腹直筋と腹横筋の過剰な力みをとる練習を行った。
  4. 抑揚の練習として、腹横筋と臍の下の下腹部を同時に押さえてONとOFFのトレーニングを行った。
  5. 腹横筋の動きを理解するため、まっすぐ立った状態で繰り返し腹横筋を動かすトレーニングを行った。
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Ans.  ×

 

問13(ビブラート/5点)

母音「A(あ)」でビブラートを行った際の、解答用紙に記載されている各部位の動きや状態をボイストレーニングガイドラインに則した内容で答えなさい。

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Ans. 口蓋垂:微妙に上下する 腹横筋:一定の力をキープした状態 下腹部:だんだん凹んでいく(全て正しい回答で正解)

 

問14(喉のケア/5点)

以下の文章は、喉のケア方法について記述したものである。
( A )( B )( C )に当てはまる語句を回答しなさい。

喉のケア方法として、うがい手洗いはとても重要です。
歌を歌った後や講演会などで話をした後に( A )で炎症を起こしていても、うがいによって腫れが若干治まります。
特に( B )を使用したうがいは、効果が高まります。
( C )にうがいを行うと、就寝中に繊毛の回復が早まり、翌日の喉の調子は良くなります。

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Ans.  A=咽頭 B=生理食塩水 C=就寝前 (全て正しい回答で正解)

 

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