2014年6月度 JAVCERT 過去問題

目次

問1(腹式呼吸/5点)

腹式呼吸は主に歌唱時に用いられる呼吸方法である。
本来は下腹部を凹ませ息を吐き(発声)、腹部の緊張を和らげて息を吸う(ブレス)。
しかし、腹式呼吸で発声する際に腹部を全体的に拡張させる発声方法もある。
この場合、どの様な発声を行う場合に適しているのか、15字以内で答えよ。

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ANS. 突発的な高音発声の際

問2(足上げ腹筋運動/5点)

足上げ腹筋運動とは下腹部の筋力を鍛えるトレーニングである。
トレーニングの際の注意点も含めてトレーニング方法を詳細に説明しなさい。
文字数は問わない。

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ANS. 回答例:柔らかいマット等の上で仰向けになり、全身を脱力した状態を作る。
両腕は体の横へ配置。
顎を20度程度上向きにし、両膝はくっ付けた状態にする。
上記の状態を保ったまま、70度ぐらいまで両足をゆっくり真っ直ぐ上げ、ゆっくりと降ろす。
足を降ろしきったら全身を脱力する。
この動作を1回として15回/1セットを3セット行う。
注意点としては腰が悪い生徒には行ってはならない。
また体力的に困難な生徒の場合は10回/1セットを3セット行う形でも良い。

問3(声優レッスン/5点)

声優がボイストレーナーに求めるレッスンは大別して2パターンである。
◆役者としての発声能力の向上
◆歌唱力の向上
声優をトレーニングする際に間違っている内容を次の4つから1つ選べ。

  1. 声優は演じるキャラクターによって声色を変えなければならないので、歌のボイストレーニング時もキャラクターを変える方法を教えなければならない。
  2. そもそも声優は喉を閉めて発声する職業なので、喉の開き方にあまりボイストレーナーは拘らずトレーニングを施した方が良い。
  3. 声優は腹式呼吸を使う仕事ではない為、腹式呼吸を教えずにトレーニングを行うべきである。
  4. 怪獣の鳴き声を担当している声優がいて喉を故障した場合、トレーニングは中止せず回復するまでは発声を行わないトレーニングをするべきである。
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ANS. 3

問4(基礎音楽理論/4点)

第一倍音で音程はユニゾンの場合、音名がC3だとする。
これを軸にすると第二倍音の音程は1オクターヴで、音名はC4である。
さらに第四倍音の場合、音程は2オクターヴとなるが、この時の音名を2文字で答えよ。

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ANS. C5

問5(共鳴/5点)

共鳴は喉全体~鼻腔までを響かせて発声する方法である。
上咽頭に声を響かせる事の経験が無い生徒に共鳴の発声トレーニングを行うと、生徒が途中からむせてしまった(咳き込んでいる状況)。
なぜ生徒は咳き込んでしまったのか?
またその際の対処法も答えよ。
文字数は問わない。

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ANS. 回答例:従来の生活の中では上咽頭へ共鳴させて声を出す事は無い。
従って上咽頭が声で刺激される事に普通の生徒は慣れていないので咳込んだりむせてしまう事が共鳴の練習時起こり得るのである。
咳込んだ場合の対処方法としては、それ以上発声練習をさせない事。
呼吸の練習に切り替えるなどして喉に負担が掛からないトレーニングに切り替える事。
ただし、上咽頭に声を共鳴させる事については慣れが必要なので、むせるからと言って生徒が日々練習を怠っていては進歩が無いので、上咽頭共鳴の練習は自主的に生徒に練習を日々行わせるのが良い。
上咽頭を声で刺激しても咳込まない喉を鍛えて行く事も大事なのである。

問6(声帯結節/5点)

声帯結節とは何か、具体的に答えよ。文字数は問わない。

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ANS. 回答例:声帯結節とは声帯に出来る『タコ』の事である。
嗄声になる点ではポリープと症状は同じであるが、ポリープは腫瘍であるのに対して結節はタコという意味合いでは別物である。
発声で喉を酷使した時、または喉に負荷がかかってしまう発声を続けていると声帯結節になり易い。
声帯結節の生徒に接する場合は、主に身体の力を抜くトレーニングや呼吸のトレーニング中心に行う。
声は出させない。
耳鼻咽喉科の医師と生徒を通して間接的にやり取りを行い、なるべく声を出させない方針でトレーニングを継続する事が望ましい。
生徒には声帯結節にならない為の知識を教える必要があるのでトレーニングを停止する事は望ましくないのである。

問7(ロングブレス/5点)

ロングブレスの注意点は3つある。
下記にその注意点を記しているが、【  】の中を埋めなさい。
【  】の中には同じ言葉が入る。
*安定してブレないで息を吐き続けることが出来るかどうか。
*きれいな音で息が出ているかどうか
(【  】と【  】の間から漏れる「スー」という音です)。
*45秒以上息を吐き続けなければならない。

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ANS. 歯

問8(ハミング/5点)

ボイストレーナーがトレーニング上、ハミングを生徒に教えた時、生徒側より以下の様な質問があった。
「なぜ唇を閉じて発声した際に唇が振動しなければならないのか?」
これに対する正しい回答を以下の中より選びなさい。
複数回答可能。

1.発声時、息が唇に当たっているので振動している。
2.発声時、声が唇に当たっているので振動している。
3.発声時、声の低音の帯域が唇に当たっているので振動している。
4.発声時、声の高音の帯域が上あごをそって唇に当たっているので振動している。

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ANS. 2,3,4

問9(ボイスポジション/5点)

ボイスポジションを確認する際に必要な要素と思われるものを以下の中から選びなさい。
複数回答可。

1.声の大きさのポジション
2.音程の丁度良さのポジション
3.発声し易い母音を見つける
4.頭の角度の調整
5.首より下の姿勢の調整
6.発声し易い子音を見つける

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ANS. 2,3

問10(音程矯正/5点)

ソルフェージュとは何であるか、端的に150字以内で説明しなさい。

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ANS. 回答例:ソルフェージュとは、音感を養うための基礎教育の総称で、聴音のような音による聴覚的視点の教育と、楽典や記譜に関する論理的な教育の両方を総合的に捉えた音程教育の名称である。

問11(ファルセット/5点)

以下はファルセットの練習過程をシャッフルしたものである。
日本ボイストレーナー連盟のボイストレーニングガイドラインに則って正しく並び替えなさい。
(例:D→C→B→A)

A.全身の力を抜いて下さい。とりわけ肩から上の力を抜いて下さい。
 顎に力を入れたり、口の中に力を入れないようにして下さい。
B.ファルセットを発声する前に、もう一度確認して下さい。
 全身(肩、顎周り、お腹周り)が力んでいないかどうか。
 声を出す前から力んでいるケースがほとんどで、
 そのような状態ではファルセットでの「音のアタック感」は出せません。
C.上記の状態で、いわゆる裏声を出してみて下さい。
 この時、どこかしらに力が入っていてはNGです(特に舌が上がらないように)。
 力の抜き具合がファルセットを安定して出すコツになります。
 喉に力が入ったり、閉まっていては、絶対にか細い音しか出ません
 (もしくは全く出ません)。
D.横隔膜を一気に腹式で押し上げて下さい。高音なので、パンチのある
 空気が必要です。輪郭のある空気の状態は、パンチがあり
 ファルセットにも芯が出ます。

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ANS. A→C→D→B

問12(ボイストレーニング/5点)

ボイストレーナーが生徒のボーカルトレーニングにおいて歌の練習をさせる理由は以下である。
【①~⑤】の中をA~Gの間で埋めなさい。
※A~Gの中には回答に使用しないものも含まれる。

・ボイストレーニングでの発声が【①】に活きているかどうかを確認するため。
・曲を歌うのではなく【②】ことを理解するため。
・ボーカリストにとってもっとも自然な【③】であるかを確認するため。
・歌唱の中でも【④】や【⑤】が安定しているかを確認するため。

A:詞を読む  B:ピッチ  C:歌  D:リズム
E:言葉  F:センス  G:声質

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ANS. ①C、②A、③G、④B、⑤D または ①C、②A、③G、④D、⑤B

問13(発声/5点)

呼吸は胸郭において行われるが、脊柱の部分のうち胸郭と最も結びつきが深いと思われるのはどこか。
その名称を次から選べ。
※複数回答可

1.腹直筋
2.腹横筋
3.骨盤
4.脊髄
5.腰椎

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ANS. 5

問14(発声/5点)

高音の発声の際、共鳴を伴って開放的な発声を行うには咽喉や口腔内を操作し、呼気の通り道をコントロールする必要がある。
その際、積極的に動かすべきではない箇所は次のうちどれか。
一つ選べ。

1.舌根
2.軟口蓋
3.喉頭蓋
4.口蓋垂

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ANS. 3

問15(ビブラート/5点)

ビブラートの掛け方で正解を以下の中から一つ選びなさい。

1.腹式呼吸と胸式呼吸を交互に繰り返し発声する。
2.身体を力ませたり柔らかくする事を交互に繰り返し発声する。
3.腹式呼吸で発声するスタンスは変えないで咽頭を震わせる。
4.息の分量の増減を交互に繰り返しながら発声する。
5.声の大きさを調節する事を意識して発声する。

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ANS. 3

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