2025年7月度 JAVCERT過去問題

問１（声区／５点）

チェストボイスを正しく発声出来ているかどうか確認するためには、何を確認することが適切か。
ボイストレーニングガイドラインに即した内容で句読点含む25文字以内で答えなさい。

問２（レコーディング基礎／５点）

通常のレコーディングを行う際にコンデンサーマイクを使用したとする。
コンデンサーマイクの前には発声者の息がマイクに集音されない様に布で出来たガードを利用するが、正しいものを以下から選択しなさい。

1. ポップガード
2. イコライザー
3. ノイズフィルター
4. クリアシールド
5. コンデンサーポップ

問３（様々な発声／５点）

以下は発声について記述したものである。
ボイストレーニングガイドラインに則した内容として正しいものを以下から選択しなさい。（複数回答可）
また、解答が存在しないと思う場合には解答欄に『×』と記入しなさい。

1. 高音の発声を行う際は下の歯を見せることで声は抜けていく。
2. どの母音の発声においても、舌の先端は下の歯の先端裏側にくっつく。
3. 「オ」の発声を行う際、舌を硬直させる。
4. 「イ」の発声を行う際、唇はすぼめる。
5. 「エ」の発声を行う際、舌は下の歯よりも上に浮かない。

問4（音域／５点）

日本人の平均的な音域の平均を一つ選びなさい。
性別は問わない。

1. 1オクターブ
2. 2オクターブ
3. 3オクターブ
4. 4オクターブ
5. 5オクターブ

問５（スケール／５点）

下記はＡ♭（ラ♭）を基音とした場合のダイアトニックスケールをオクターブ分書き出したものである。
次の①～③に当てはまる正しい音を答えなさい。（和名・英名・伊名問わない）

A♭ （　①　） C （　②　） E♭ （　③　） Ｇ

問６（共鳴／５点）

以下は共鳴についてボイストレーニングガイドラインに則して記述したものである。
正しいものを選びなさい。（複数解答可）
また、解答が存在しないと思う場合には解答欄に『×』と記入しなさい。

1. 共鳴をマスターすることで絶対音感が身につく。
2. 共鳴を行うためには喉を開く必要がある。
3. 共鳴を行うためには息を多く吐く必要がある。
4. 共鳴は女性よりも男性の方がやりやすい。
5. 共鳴を行うためには息を減らす必要がある。

問７（ミックスボイスとウィスパーボイス／５点）

以下はミックスボイスとウィスパーボイスについて記述したものである。
ボイストレーニングガイドラインに則した内容として正しいものを以下から選択しなさい。（複数回答可）
また、解答が存在しないと思う場合には解答欄に『×』と記入しなさい。

1. ミックスボイスは発声方法ではなく歌唱方法と言う位置付けになる。
2. ウィスパーボイスは高音で使用することが多い。
3. ウィスパーボイスでは胸式呼吸を使っても問題ない。
4. ミックスボイスは男性しか主に使わない。
5. ミックスボイスは直訳すると「ささやくような声」である。

問８（スタッカート／５点）

以下はスタッカートについて記述したものである。ボイストレーニングガイドラインに則した内容として正しいものを以下から選択しなさい。（複数回答可）
また、解答が存在しないと思う場合には解答欄に『×』と記入しなさい。

1. ロングブレスの呼吸を利用して発声した。
2. １回／０．５秒でスタッカートの発声を繰り返す練習を行った。
3. ドックブレス同様、息のアタックのトレーニングである。
4. リズムは４分の３拍子で行わなければならない。
5. スタッカートの練習では、口の形や舌の位置はあまり気にしなくて良い。

問９（ビブラート／５点）

以下はビブラートについて記述したものである。ボイストレーニングガイドラインに則した内容として正しいものを以下から選びなさい。（複数回答可）
また、解答が存在しないと思う場合には解答欄に『×』と記入しなさい。

1. ビブラートしている時は、腹部筋肉は揺らさず一定の力をキープする。
2. Ｃビブラートは、腹式呼吸を使わずに行う。
3. ビブラートは、身体を震わせながら行う。
4. ビブラートを行うと口を開いて目視できる口蓋垂周りが高速で伸縮する。
5. ビブラートは練習すれば誰でも出来るものである。

問10（楽典／５点）

以下は楽譜を記譜する際に使う記号について記述したものである。
正しいものを以下から選択しなさい。

1. 4分の4拍子の曲では、一小節に四分音符３つ分の長さの音符が必要である。
2. 付点四分音符は、八分音符3つ分と同じ長さである。
3. 音楽記号の「アンダンテ」は「歩くくらいの速さで」を意味する。
4. 音楽記号の「mp」は「マイナーピアノ」と読む。
5. 音楽記号の「フォルテ」は「弱く」を意味する。

問11（腹式呼吸／５点）

以下は腹式呼吸について記述したものである。ボイストレーニングガイドラインに則した内容として正しいものを以下から選びなさい。（複数回答可）
また、解答が存在しないと思う場合には解答欄に『×』と記入しなさい。

1. 腹式呼吸は下腹部の容積を小さくしたり大きくしたりする事で肺に空気を出し入れするもの。
2. 胸式呼吸は胸郭を開いたり閉じたりする事で肺に空気を出し入れするもの。
3. 腹式呼吸のデメリットとして安定感が歌に出過ぎて表現力がつまらないものになる傾向がある。
4. 胸式呼吸は一瞬の呼気が浅くなるから歌では使わない方が良く、基本的に腹式呼吸で表現する。
5. 腹式呼吸が出来ていなければ共鳴は絶対に成功しない。

問12（声帯／５点）

以下は声帯について記述したものである。ボイストレーニングガイドラインに則した内容として正しいものを以下から選びなさい。（複数回答可）
また、解答が存在しないと思う場合には解答欄に『×』と記入しなさい。

1. 気管支でいう所の下部に声帯は存在しているもので、声帯が閉じた時息が通過すると音が発生する。
2. 下咽頭に声帯が存在していて肺から息が上って来た際に声帯が閉じると声が生じる。
3. ロングトーンで発声しているときは、声帯は開いたり閉じたりを高速に繰り返している。
4. 声帯結節を患った場合はどう頑張っても声は出ないものなので治るまでは必ず筆談しなければならない。
5. 声帯結節を患った場合でも声は出るが発声すると状態は更に悪化するかもしれない。

問13（音楽理論／５点）

以下は音階表記について記述したものである。ボイストレーニングガイドラインに則した内容として正しいものを以下から選びなさい。（複数回答可）
また、解答が存在しないと思う場合には解答欄に『×』と記入しなさい。

1. そもそもドレミファソラシドは日本の音階の読み方である。
2. そもそもハニホヘトイロハはイタリアの音階の読み方である。
3. そもそもドレミファソラシドはイタリアの音階の読み方である。
4. そもそもCDEFGABCはイギリスやアメリカなど主に英語圏の音階の読み方である。
5. そもそもCDEFGAHCはドイツの音階の読み方である。

問14（音楽三大要素／５点）

以下は『音楽の三大要素』について記述したものである。ボイストレーニングガイドラインに則した内容として正しいものを以下から選びなさい。（複数回答可）
また、解答が存在しないと思う場合には解答欄に『×』と記入しなさい。

1. 音楽の三大要素とはメロディ・リズム・ハーモニーの事で楽曲を構成する上でどれもが重要である。
2. 音楽の五大要素とはメロディ・リズム・ハーモニー・コード・暗譜の事で三大要素同様に重要である。
3. 音楽の三大要素は現代のポップスやロックなどにおいて重要なもので過去にはそれほど重要ではなかった。
4. 音楽の三大要素について常に意識を高めながらボイストレーニングも遂行するものである。
5. 音楽の三大要素は主旋律・BPM・コードと言い換える事も可能である。