性別の違いによるミックスボイスとその説明方法について

ボイストレーニングのご質問を頂きましたのでご回答をさせて頂きます。
今回はミックスボイスの発声方法を口頭で生徒に対してどのように説明すれば良いのか、というご質問内容です。
ミックスボイスというものは通常の息の少ない声の出し方に息の量を足していくと言う方法が基本です。
このことについて詳しく解説していきたいと思います。

目次

性別の違いによるミックスボイスの発声方法の説明方法について

ご質問内容
ハンドルネーム: maroon
性別: 女
年齢: 44
ご質問タイトル: ミックスボイスについて
ご質問内容:

ミックスボイスを出したいという目的でレッスンに来られた生徒さんがいます。
私自身は感覚的な感じでミックスボイスをだしているので、ミックスボイスの説明が難しいです。

口頭で説明するなら、どういった風に説明するといいでしょうか?
また、ガイドラインには、男性しか主に使わないと書いてありますが、女性は使わないのでしょうか?

地声と裏声に切り替える時にスムーズに切り替わる場合切り替えあたりはミックスボイスということなのでしょうか?

ご回答
通常の発声方法、つまり基本となる発声方法に関してはなるべく息の少ない量で声を出すというのが日本ボイストレーナー連盟のガイドラインによる基本方針です。
これに関しましてはガイドラインのSession3【共鳴の必要性】を主にご参照いただきたいと思います。

ミックスボイスを生徒へ説明する仕方について

「口頭でミックスボイスを説明するならどのように説明したら良いのか?」

と言うご質問をいただいていたのですが、これに関してはシンプルに基本となるボイストレーニングガイドラインに書いてある発声方法に息の量を足していけば良いというのが回答になります。
ちなみにミックスボイスにさらに息を加えていくとウィスパーボイスになるので、ひょっとすると質問者様が考えているよりもミックスボイスには息の量は必要ではない可能性もあります。
ウィスパーボイスにまでならないように気をつけてください。
生徒さんに指導していく場合はこの点はきちんと伝えないといけないと思います。

性別の違いによるミックスボイスの使い方について

「ガイドラインには、男性しか主に使わないと書いてありますが、女性は使わないのでしょうか?」

ボイストレーニングガイドラインと言う点で回答すれば、ミックスボイスと言うのは歌い方の方法になりますので、ミックスボイスを使っている女性アーティストは基本的にはいらっしゃらないというのが当連盟としての回答になります。
何故かと言いますと、これは前述した通り歌い方の方法、歌い方の手段の1つとしてミックスボイスは捉えられているので、いわゆるトレンドのようなものです。
ですのでこのミックスボイスと言うトレンドは現代において女性は使っておらず、男性しか使っていないというのが正確な回答になります。

地声から裏声への切り替え部分がミックスボイスなのか?

「地声と裏声に切り替える時にスムーズに切り替わる場合切り替えあたりはミックスボイスということなのでしょうか?」

スムーズに切り替わると言うのは、切り替わりがはっきりしていないでやんわりとなんとなく表声から裏声に切り替わっていた、と言うことなのでしょうか。
おそらくそういうことなのかなと言う前提でお話ししたいのですが、それであれば「ミックスボイスである」と言う回答になります。
息の量を少なくすると表声と裏声の喚声点はくっきりしています。
息の量を足していくと喚声点はうやむやになっていきます。

以上になります。
今回の話の中で大事な事は、ミックスボイスと言うのは発声方法ではなくて歌い方の一種である。
また流行、トレンドの一種である。
このように解釈していただいた方がより正確に生徒さんに回答していくことができると思います。

また何かご不明な点があれば、いつでもご質問ください。

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