腹式呼吸の正しい方法について

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【質問タイトル:『腹式呼吸の正しい方法について』】

こんにちは。
声帯を鍛え上げる方法を某サイトで発見しました。
仰向けに寝るて、頭を上げながら、アイウエオ、カキクケコ、、、、、(首の筋肉を鍛える感じ??)と発声していくと記述されていました。
次の日になって確かに筋肉痛のような、鍛えられた!という感覚はありました。
これは正しい鍛え方なのかどうか。
ご回答よろしくお願いします。

【連盟技術担当スタッフ:以下回答】

お疲れ様です。
連盟技術担当スタッフです。

連盟で掲げている方法論では、腹式呼吸の練習を仰向けになって練習するだけでは理論的にも不十分だと考えております。
不十分と言うよりは、誤解に近いと思います。

ただ、ケースによっては(生徒さんの状態による)仰向けで練習した方がある程度は効果がある場合もあります(一概にダメとは言い切れない)。
仰向け練習が良い場合は、腹の凹ませ方が全く見当もつかないよ!という生徒さんの場合です。
そういう場合は寝そべって仰向けになれば無理にでも腹式呼吸にるので感覚を掴む上では良いのです。

ただ仰向けの状態で歌を歌っている歌手がいない様に、仰向けというのは感覚を掴む為の手段であり、実践的なものではありません。
出来れば座って腹式呼吸の練習を行って下さい。
椅子を用意して座り前かがみになり、だらっと足を開き肘を両膝に付ける。
この姿勢は腹部以外を使用して呼吸をする必要がない状態だと言えます。
これで息を吸ってみましょう。
手を背筋に当てるとフワッと腹回りから背中にかけて膨張する(筋肉が弛む・元に戻る)感覚を覚えるはずです。
ある程度感覚が掴めて来たら、直立して腹式呼吸を試すのが良いと考えます。

また腹式呼吸を行うに当たって、腹部の筋肉を鍛える必要があるかどうか?という話になりますと、その必要は「ございません」
必要な筋力は日常生活で使用する筋力で十分。
つまり器用に動かせるかどうか、という問題だけなのです。
筋肉を腹部や背筋にむやみやたらと付けてしまうと、逆効果で身体が硬くなります。
正しい歌唱における動かし方を理解した上で、その上で筋肉を鍛える事が正しい方法なのです。

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