こんにちは。
一般社団法人日本ボイストレーナー連盟スタッフです。
本日はレコーディング現場でのボーカリストのモニター方法について(レコーディング現場でのモニター技術の向上について)お話ししたいと思います。
これはレコーディング機材等のお話ではなく(エンジニアの話でもないです)、あくまでも歌を歌う人がどうやったらうまく現場でレコーディングを円滑に進めることができるのか、という点に的を絞ってお話ししたいと考えています。
モニター環境が大事
まず大事なのは自分の声やオケなどの音源をモニターする環境が大事です。
この環境の何が大事なのかと言うと、ヘッドホンやスピーカー前での自分の声を聴く位置(聴き方)が大事だということです。
さらにこの段階できっぱりと伝えておかねばならないことがあります。
それは正攻法でモニターしなければならないと言うこだわりを捨てると言うことです。
あえて片耳を外してモニターしてみる
例えば、ヘッドホンで自分の声を(歌いながら)モニターする場合、ヘッドホンを装着しモニターするのが一般的かと思います。
しかし、片耳だけヘッドホンを外してモニターすることによって非常に音程が取りやすくなることもまた事実としてあるんです。
しかしながら正攻法でやっていくと、両耳にヘッドホンをつけてしまうわけです。
このやり方が世間の慣例だと思ってこだわってしまうと非常に時間のロスになります。
大体の場合はスタジオを時間を決めて使用する場合が一般的ですので、『そういうものだ』という思考をもって望むと非効率的な時間になってしまう可能性があります。
音程が取りづらい場合に限ってですが、片耳だけヘッドホンを外してモニターしてみてください
ピッチを正確に取るにはイヤホンもあり?
そして実はイヤホンと言うのも1つの手段としてありです。
レコーディング現場では通常ヘッドホンが用意されています。
しかしヘッドホンで歌いながらモニタリングしなければいけないという決まりは特にありません。
ピッチ(音程)を上手に取りたい場合は、耳とイヤホンの密閉性の悪いイヤホンの方が自分の音程をうまく取ることができる場合があります。
自分に合ったイヤホンをいくつか用意して試してみましょう。
そしてイヤホンも、両耳イヤホンをしなければいけないと言う決まりはありません。
オケとのアンサンブルを捉えて音やリズムのグルーヴさえ合わせることができれば、両耳イヤホンをしなければならないと言う決まりは全くありません。
自身でもきちんと仕上がりをモニタリングしましょう
そして仕上げは、すべてのボーカルトラックをレコーディングした後にきちんとした環境でモニタリングする場合ですが、これはスピーカーの前で聴くと良いと思います。
これもボーカリストによくある話なのですが、プロデューサーやエンジニアにセンターに座ってもらって自分は端っこにいるなんてことがないようにしましょう。
歌っている当人もセンターできちんと椅子に座って正しいスピーカーのポジションで音を確認するようにしましょう。
ボーカリストによくあることの1つで、スタジオの中に入ると堂々としていない方が多く見受けられます。
声に責任を持ちレコーディングをしているのであれば、色々な意味で正しいポジションにボーカリストは居るべきとも言えます。
本日はレコーディング現場でのボーカリストのモニター方法についてボイストレーナーの観点から詳しくお話しさせていただきました。
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