Session10【リップトリル】

LINEで送る
Pocket

1:リップトリルの練習方法

必要性を論じる前にまずは練習方法を記述致します。
以下は手順です。
まずは唇を閉じます。
次に息だけで練習するリップトリルと、発声を加えて練習するリップトリルに分かれます。
息だけの場合、唇を閉じた状態で腹式呼吸により息を口から吐きます。
唇は閉じているので、息が唇を通過する際に唇がバタバタバタバタと高速で開いたり閉じたりします。
これをロングブレスと同じ時間長くできる様にすることが息だけのリップトリルの練習方法です。

発声を加えて練習するリップトリルの場合。
まず唇を閉じます。
息だけの時との違いは、ロングブレスではなく、ロングトーンでリップトリルを行うということです。
息だけの時と同様に、ロングトーンのリップトリルはロングトーンと同じタイムが目標です。

ロングブレスのリップトリルも、ロングトーンのリップトリルも確実に腹式呼吸で行う様にして下さい。

2:リップトリルの必要性

リップトリルのボイストレーニングにおける必要性は、
* 声帯の緊張を和らげる
* 表情の緊張を和らげる
* 舌の緊張を和らげる

以上の3 点です。
人によっては、骨格や表情の張り具合によってリップトリルが難しい場合もありますが、なるべくできるようにしなくてはなりません。
できるように訓練を積むこと自体が、表情の器用さを助長するので、「できないからやらない」という生徒がいる場合はボイストレーナーが練習を促す必要があります。

3:リップトリルの注意点と補足

リップトリルのバタバタ運動を長時間行うのですが、ロングブレス(息だけ)とロングトーン(声あり)のリップトリルがあります。
ロングブレス、ロングトーンそれぞれ前項で目標タイムを挙げておりますが、それらの目標タイムと同様にリップトリルもできる様になって下さい。

声を出しながらリップトリルができる様になっていれば、息の量も発声に対して安定していますし、発声に力があまり掛かっていない、ということになるので通常の口を開けた発声でも声が良く抜けます。

ロングトーンのリップトリルが1 分できるケースがありますが、その場合は声が口を開けている時よりも小さいからです。
ロングトーンと同じ声の大きさでリップトリルを行えば、20 秒~30 秒程度が限界です。
目標タイムはロングトーンと同じです。
ちなみにロングブレスのリップトリルは当然声を使っていないので、顔の表情を和らげる効果はありますが、声帯や舌の緊張を和らげる作用はありません。

※リップトリルは、文字で内容をお伝えすることが難しい練習方法のひとつと考えています。
出来れば当連盟主催のボイストレーニング勉強会にご参加頂くことを強くお薦め致します。

JAVCERT勉強会の詳細・お申し込み

LINEで送る
Pocket