話し声に自信をもつためには

LINEで送る
Pocket

こんにちは。
日本ボイストレーナー連盟 ボイストレーナーの鈴木智大です。

今回は、話し声に自信をもつためにはどうすれば良いのかということについてお話させていただきたいと思います。

そもそも話し声に自信が持てないということは、
・声質自体に自信がもてない場合
・話す内容に自信がないため、声が揺れてしまうなどで良い声が出せないという場合

と、大きく分けて2種類あります。

それぞれどのような解決策があるのでしょうか?

声質に自信が持てない場合

声質そのものは生まれもったものなので、大幅に変えることはできませんが、
ボイストレーニングよって響かせ方聴かせ方を変えることが可能です。
(これにより多少声質が変わる方も多くいらっしゃいます)

よく伺うのが、「ハスキーボイスで声質自体が好きではない」というもの。
その他にも、「篭り声で聞き返されることが多くて好きではない」というもの。
私自身、篭り声傾向にあるのでとてもよくわかる悩みです。

しっかりと共鳴された声を、話し声にしっかり活かせるようにしていくことで解消されます。

声に出して原稿を読んでみる(自分の声をチェックする)

一つ何か原稿を用意します。
好きな小説でも良いですし、新聞などでも良いでしょう。
声に出して原稿を読んでみて下さい。

(ボイスレコーダーやスマートフォンのボイスメモ機能などで自分の声をチェックしてみましょう。)

check 1.声の高さはいかがでしょうか?

声が高い場合は、声のトーンを低くして読む意識が必要です。
また、低すぎる場合は声のトーンを高くする必要があります。
(人によって声質が違うため、一番聴き取りやすい声の高さも一人一人異なるのです。)

そして聞き取りやすい高さがある程度判断できたら、共鳴させていきます。
簡単な練習方法としては「ハミング」があります。

ちょうど鼻の付け根辺りに声を響かせるようなイメージで「んーーーーー」と発声していきます。
鼻の付け根、前歯あたりが振動すればするほど共鳴していると考えていただいて結構です。

共鳴が感じられたら再度、トーンと共鳴を意識して原稿を読んでいきます。

check 2.共鳴はされていますか?

共鳴を感じられていれば、しっかり声をまっすぐ前に出す意識で原稿を読み上げましょう。
以前より聞き取りやすい声が出ているはずです。
すぐに改善が見られない場合でも、日々このようなボイストレーニングを積み重ねていくことで改善されていくはずです。

話す内容に自信がない場合

話す内容に関しては、しっかりと会話の内容を組み立てていく必要がありますので、ここでは触れませんが、話す内容に自信が持てず、声が揺れてしまうという場合の身体の状態を確認する、という面ではボイストレーニング理論の範囲内になりますのでお話したいと思います。

要するにリラックスできていない状態です。
リラックスできていないと、緊張するという精神面の問題によって身体に力みが生じてしまい、
声に影響を及ぼしてしまうのです。

深呼吸(胸式呼吸)

緊張している時は深呼吸をするとよく聞きますが、
まずこれを行います。しかも肩をしっかり上げて胸式呼吸(深呼吸)をしましょう。

しっかり吸えたら(しっかり肩が上がったら)一気に脱力し息を吐ききります。
力んだ後に一気に脱力することで、力の抜き加減を確認することができます。

話す時は腹式呼吸

そして話す時は腹式呼吸で、胸から上は一切力を入れないようにします。
緊張して肩や胸に力が入ってしまうのは自然に起こってしまうため、
最初のうちは逐一脱力を意識する必要があります。

肩や胸の脱力を行うことで上半身の力みがとれ、
声の揺れなどの原因がなくなります。

精神面とのバランスが重要なため、すぐに改善が難しいかもしれませんが、
すぐに脱力を行うことができる』という技術を身に着けるだけで声の揺れなどが抑えられ、
話す声自体にも自信を取り戻していきやすいと思います。

当連盟では、有資格者で話し方のレッスンができるボイストレーナーのご紹介や、講師派遣などのご依頼を随時受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせ頂ければ幸いです。
今の自分よりも、発声能力を高めたい、発声技術を磨きたいという方は是非、下記より詳細をご確認下さい。

ボイストレーナー紹介制度について

取材・講演・ボイトレ講師派遣 依頼フォーム

一般社団法人 日本ボイストレーナー連盟
ボイストレーナー/鈴木 智大

LINEで送る
Pocket