2013年12月度 過去問題 論述問題 -B-

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問いに対する解答を解答欄に記入せよ。文字数は問わない。

問題B(10 点)

楽曲の歌唱においては、楽曲の各フレーズあるいは楽曲全体の構成をどのように声で表現するかという問題がある。これについては、作曲者あるいは出版社が楽譜において音楽用語あるいは記号などで表現の指示を記している場合がある。あるいは、歌詞の内容から適切な声色や声の強弱、音の表現などを考えるという方法もある。
しかしながら、上記のような譜面上の指示が全くなく、また歌詞の内容から表現を変化させることも難しい場合、何を根拠に表現を考えるべきか。ここでは、和音の変化(ハーモニーの変化)という観点から、声色、強弱、テンポ、声のニュアンスなど声による表現の変化をいかに作り出すべきかを考え、その方法論を具体的に記述せよ。
例)解決へ向かう前の属七の和音では、声を少し強めにし、解決との変化を示す。また、少しテンポを落として解決への欲求を強めるようにするのもよい。

クリックして解答例を表示

※例にとる和声によってさまざまな解答がありうる。
解答例)
同じドミナント和音の中でも五度と属七の和音を比較した場合、属七の和音の方が終止感を高めるのがよいと考えられる。中でも、間奏直前の属七の和音や楽曲の最後の終止で現れる属七の和音はとりわけ終止感を高めることが必要であるといえる。そこで、属七の和音に向かって次第にテンポを落とし、属七の和音のところでフェルマータのように音をのばすのがよい。場合によっては音を強めてもよい。音に溜(ため)を作ることによって、次にくるトニックの和音への解決感が高まり、終止であることを聴者に十分に聴かせることができる。

 

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